国道254号和光富士見バイパス延伸関連情報のメモ

国道254号和光富士見バイパスの外環道以南への延伸の関連情報メモ

平成29年3月の第四次和光市総合振興計画基本構想の国道254号バイパス延伸関連の改訂内容と経緯

第四次和光市総合振興計画基本構想における国道254号バイパス延伸関連の記述

第四次和光市総合振興計画基本構想の現在の改訂版では、国道254号バイパス延伸に関連して、「第2部 基本構想」の「第4章 基本目標別の計画内容」「基本目標Ⅰ 快適で暮らしやすいまち」の

の64ページに記載がなされています。

まず、「施策の目的」として次のように書かれています。なお、文字が斜体となっている部分が、平成29年3月に改訂された部分です。

東京外かく環状道路一般国道254号和光富士見バイパスの優れた交通条件をいかし、和光北インターチェンジ周辺に先端的な研究・開発施設及び物流関連施設等の新たな産業拠点を整備します。

同様に「課題」では次のように書かれています。こちらも同様に、斜体部分が、平成29年3月に改訂された部分です。

新産業・物流業務地区として整備を進めるため、企業誘致を進める関係機関や和光理研インキュベーションプラザとの連携を図ることが必要です。

また、意向調査では、埼玉県が進める一般国道254号和光富士見バイパスの延伸計画の進展に伴い、和光北インター地区の東側においても産業拠点としての整備を望む声が多くなっています。

また、同個所に掲載された地図では、和光北インターから下新倉5丁目の下新倉小学校近辺までを「(仮称)和光北インター東部地区」(ただし小学校は含まず)としています。ちなみに、64ページの地図の記載方法では分かりにくいですが、下新倉5丁目の西側約半分は、この「(仮称)和光北インター東部地区」に含まれることになります。

基本構想改訂の過程

第四次和光市総合振興計画基本構想は、平成26年度、平成27年度にも改訂されていますが、この際には「中間見直し一部前倒し」「中間見直し」として、説明会や意見募集、パブリックコメントが行われた上で改訂されています。

平成29年3月の改訂は、このような過程を経ていません。平成29年和光市議会3月定例会に提案され、可決される形で改訂が行われています。(平成29年3月定例会03月24日-09号

なお、平成29年3月24日の審議での反対討論では、改訂によって挿入される「意向調査では、埼玉県が進める一般国道254号和光富士見バイパスの延伸計画の進展に伴い、和光北インター地区の東側においても産業拠点としての整備を望む声が多くなっています。」という記述について議論となっており、次のような指摘がなされています。

「実際、この区画地域内の住民地権者のほとんどが意向調査を受けておりません。そして、ほぼ全員が産業拠点とすることを望んでおりません。この土地区画整理事業和光市案の埼玉県立和光高校のグラウンドを削り、住宅街を通り抜け、下新倉小学校の通学区、生活圏を分断する254バイパス延伸には多くの地権者が断固反対の意を唱え署名を行い、既に市長に要望書を提出しています。地権者発起人27名に署名者数は1,034名以上です。」(赤松祐造議員)

「この意向調査が本当に地元の地権者や住民の皆さんの多数の意向が反映されたものかどうか確かな確証がありません。情報公開しても、総務環境常任委員会で閲覧を求めても、地域の多くの方々が現時点で産業拠点としての整備を望んでいるのか確かなものは何一つ開示されませんでした。」(金井伸夫議員)

「課題の部分については、「和光北インター地区の東側においても産業拠点としての整備を望む声が多くなっています」とされていますが、これは面積ベースで8割の地権者の納得であることや、意向調査も大規模な土地所有者を対象に行っている点では、土地を所有する大小の地権者に対して、公平性に欠如していることを問題点として指摘をいたします。」(熊谷二郎議員)

賛成討論は意向調査には触れず、大所高所的な判断から賛成するとしています。