国道254号和光富士見バイパス延伸関連情報のメモ

国道254号和光富士見バイパスの外環道以南への延伸の関連情報メモ

和光北インター東部地区の都市計画変更案の縦覧

国道254号バイパスの吹上観音交差点方面への延伸を前提とした、和光北インター東部地区と呼ばれる地区(和光市新倉2丁目〜8丁目の一部)の都市計画変更案の縦覧が、2023年2月10日から2月24日にかけて実施されており、同期間中、意見書の提出が可能となっています。

今回の縦覧においては、住民説明会等は行われず、資料の縦覧のみが実施されています。縦覧場所は、和光市役所(建設部都市整備課)及び和光市ホームページとなっています。

和光市ホームページでは「都市計画の決定及び変更について」のページに、縦覧の対象となる計画書、計画図など一式が公開されています。

埼玉県立和光高校の事実上の廃止(和光国際高校との合併)も折り込みつつ、バイパス延伸を前提とした流通拠点としてその周辺地区が再開発の対象として想定されていることが伺えます。

併せて,2022年9月に行われた都市計画の説明会の際に受け付けていた意見書について、その概要と和光市からの回答をまとめた資料も掲載されています。それによると、意見書は1件のみだったようです(1件中に複数意見あり)。

なお、この縦覧は、都市計画法第21条第2項において準用する同法第17条第1項の規定に基づくものであり、この後は、和光市と埼玉県の各都市計画審議会を経て、都市計画の変更が決定されることになるようです。

埼玉県側でも、同じ都市計画の変更について、埼玉県報 定期第386号(令和5年2月10日発行)で、埼玉県告示第128号、同129号で縦覧の通知が行われており、埼玉県都市整備部都市計画課及び埼玉県朝霞県土整備事務所でも、同様に2023年2月10日から2月24日までの期間で、縦覧が行われていることが分かります。

国道254号バイパスの外環道東側への延伸と、延伸を前提とした周辺地区の再開発を進めるための前提となる法令上求められる準備は、これらの変更手続が終了することで、ほぼ整うことになると思われます。

和光北インター東部地区 環境影響評価準備書の縦覧及び説明会

国道254号バイパスの延伸部分周辺地区の土地区画整備事業(国道254号バイパス工事に必要な土地区画の整備を含みます。)に関する、環境整備評価準備書の縦覧が令和5年1月10日から令和5年2月10日まで行われ、また、和光市及び周辺自治体(事業の施行区域の周囲3kmの範囲内に含まれる市区町村)における説明会が令和5年1月15日から18日にかけて開催されています。

これは、埼玉県の環境影響評価制度(いわゆる環境アセスメント)に基づく手続とのことです。

環境影響評価準備書そのものや、説明会の案内は、和光市ホームページの「和光北インター東部地区 環境影響評価」のページに掲載されています。和光北インター東部地区区画整備事業の範囲内に限定されますが、国道254号バイパス延伸に伴い、周辺でどのような整備が進められるのか、その想定の詳細が分かる資料ともなっています。

なお、準備書に対する意見書を令和5年1月10日から令和5年2月24日(必着)にかけて受け付けるとのことです。

環境影響評価準備書概要版によれば、区画整理事業造成工事は令和5年から、区画整理が終わった地区の進出企業建築工事は令和8年から順次着工する想定とされています(概要版p.4)。国道254号バイパス延伸工事は、令和7年から開始される想定となっています(概要版p.16)。

国道254号バイパス事業に伴う地域分断対策・和光北インター東部地区における都市計画の説明動画と資料の公開

和光市ホームページの、国道254号バイパスの延伸についてのページに、2022年9月25日・28日に開催された、「国道254号バイパス事業に伴う地域分断対策に関する説明会」の説明内容動画と、当日配布された説明資料が掲載されています。

動画を直接閲覧したい場合には、

から見ることができます。

同様に、和光市ホームページの、和光北インター東部地区の都市計画についてに、同日開催された、「和光北インター東部地区における都市計画に関する説明会」の説明内容動画と、当日配布された説明資料が掲載されています。

動画は前半、後半に分かれており、次のとおり、YouTubeからも視聴可能です。

なお、後者の都市計画変更については、和光市変更分については、意見書を2022年10月11日まで、埼玉県変更分については、公聴会での公述申出を10月4日まで受け付けています。詳しくは、当ブログのエントリー「和光北インター東部地区の都市計画変更原案の縦覧及び意見書等の受付関連情報」をご覧ください。

和光北インター東部地区の都市計画変更原案の縦覧及び意見書等の受付関連情報

和光北インター東部地区の都市計画変更原案の縦覧

国道254号和光富士見バイパス延伸を前提とした、和光北インター東部地区の都市計画変更原案の縦覧が開始されています。また縦覧に伴い意見書の提出(和光市決定部分)、公述の申出(埼玉県決定部分)が可能となっています。

和光市決定部分の縦覧と意見書の受付

詳細は、和光市ホームページの都市計画の決定及び変更についてに掲載されている、「和光北インター東部地区の都市計画変更(和光市決定)」をご覧ください。都市計画変更に関する資料一式も掲載されています。

和光市決定部分の縦覧期間は令和4年 9月20日(火曜日)~ 10月11日(火曜日)となっています。意見書については「縦覧期間中に」提出が可能となってます。

埼玉県決定部分の縦覧と公聴会での公述申出受付

埼玉県決定部分は令和4年 9月20日(火曜日)~ 10月4日(火曜日)と、和光市決定部分と期間が異なっており、また、意見書の受付はなく、公聴会における公述の申し出のみが可能となっています。

埼玉県決定部分についての詳細は、埼玉県ホームページの和光都市計画の変更の「公聴会の開催について」をご覧ください。都市計画変更に関する資料一式も掲載されています。

公聴会の開催日時は、令和4年10月18日(火曜日)午前10時と決め打ちです。なお、「※公述申出書の提出がない場合は、開催を中止します。」との記述が、前述の和光市ホームページにあることから、開催されない可能性もあるようです。

また、埼玉県決定部分では、和光都市計画区域区分理由書に、変更理由の一つとして「土地区画整理事業(組合施行)により計画的な市街地整備の実施が確実である」ことが掲げられています。

国道254号バイパス事業に伴う地域分断対策に関する説明会開催(令和4年9月25日・28日)

地域分断対策について、令和3年11月の説明内容から再検討した結果についての説明会が開催されます。2022年9月11日現在、和光市ホームページの国道254号バイパスの延伸についての上部にお知らせが掲載されています。

  • 第1回:令和4年9月25日(日)10:00~12:00     
  • 第2回:令和4年9月25日(日)13:30~15:30
  • 第3回:令和4年9月28日(水)18:00~20:00

会場は、下新倉小学校体育館です。

説明会の内容は各回同じ内容とのことで、和光北インター東部地区の都市計画に関する説明(後述)と、地域分断対策に関する説明を組合せたものになるとのことです。

また、後日音声付きの説明動画も公開予定となっています。

なお、広報わこう令和4年9月号の14面によれば、和光北インター東部地区及び和光北インター地区の都市計画変更(原案)について、縦覧と意見の受付が行われます。

  • 縦覧期間:9月20日(火)~10月11日(火) 平日8:30~17:15
  • 場所:都市整備課窓口

都市計画変更(原案)は、市のホームページでも縦覧できるとのことです。上記の説明会は、この都市計画変更(原案)の説明会も兼ねたものとなるようです。

(追記)

都市計画変更(原案)に関する説明会については、和光市ホームページの和光北インター東部地区の都市計画についてにお知らせが掲載されていました。日程・時間等は上記の説明会と同様です。

国道254号バイパス事業に伴う地域分断対策に関する説明会(令和3年11月4日・5日)関連資料

令和3年11月4日・5日に開催された、国道254号バイパス事業に伴う地域分断対策に関する説明会の資料と、動画、意見のまとめが公開されています。

2022年9月11日現在、和光市のホームページの、国道254号バイパスの延伸についての、中ほどに掲載されています。

アンダーパス方式の立体交差(バイパスの下をくぐる道路の設置)と、歩道橋を組合せる形での和光市の提案が提示されています。

意見のまとめでは、数としては意見なしが多くなっていますが、南北方向の横断を中心にした対策案に対して、東西方向の移動への配慮を求めるものなどが紹介されています。

令和2年2月12日第240回埼玉県都市計画審議会の議事録について

今更ではありますが、国道254号バイパス延伸に関連する都市計画について承認された、

第240回埼玉県都市計画審議会(令和2年2月12日)

議事録を読んでみました。

関連する記述は、議第5236号「和光都市計画道路の変更」として、p.17からp.24にわたっています。

議案の内容について、詳細は公開されていませんが、議案概要一覧表によると、13通の意見書が提出されていたことがわかります。

意見書の要旨は、議事録のp.20から説明されており、将来的な交通量予測の妥当性、地域に与える影響、住民への説明や合意形成などについて、問題が指摘されていたことが分かります。これに対して、埼玉県側(幹事(都市計画課長))からは、これらの指摘については対応済みであるか、総合的に検討してきたと説明が行われています。

なお、p.23の村山顕人委員(東京大学大学院准教授)の

「住民の皆さんは、このA案、B案、C案も御覧になっていて、A案ということで一応了承されたということでよろしいのでしょうか。あるいは、議論の仕方としてもA案にするということを事務局側で決めて、それから説明に行っているのでしょうか。」

という質問に対しては、幹事(都市計画課長) が、

「県のほうでルートを決めて、それで住民の説明を行っているところでございます。もちろんA、B、Cの案を示して、その内容を住民の方には説明をしております。」

と回答しており、ルートを決定する主導権は、埼玉県にあったことが分かります。